ハクビシン(白鼻芯)
植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などを食べ、中でも果実を好みます。木登りが得意で、樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかにします。民家の軒下・屋根裏などに棲み着くこともあります。夜行性で、昼間は住処に潜んでいる。年間を通して発情・出産をします。
果樹園に入り込み、ミカン、モモ、ナシ、カキなどを食べ荒らすしたり、トマト、ウリ類のビニールハウスに侵入することもあり、深刻な農業被害を与えることがあります。糖度の高い果樹・野菜を好み、ネットの隙間等、頭部が潜れる大きさの隙間ならば侵入できるので、小さな穴も補修する必要があります。このほか、民家の屋根裏に棲み着き、足音による騒音や糞尿による悪臭で、生活被害をもたらす事もあります。
日本では「鳥獣保護法」により狩猟獣に指定され、駆除対象となっていないため、実害を理由とした、鳥獣保護法に基づく都道府県などの許可が必要で、「住宅街をうろついている」など民間人の予防的捕獲は許されていません。