No.4(天然コヨーテ尿=オオカミ狼の亜種)
オオカミ(ウルフ/狼)と同じく、イヌ科イヌ属に属します。オオカミ(ウルフ/狼)の亜種で形態も似ていますが、オオカミ(ウルフ/狼)より小型で、北アメリカ大陸に広く分布しています。
主に、ネズミ(鼠/ねずみ)・モグラ(もぐら)等の齧歯類や鹿=シカ(エルク鹿・ムース鹿)、羊などを好んで捕食します。
オオカミ狼の亜種だけあり、オオカミのように「縄張り意識」が非常に強く、犬のように尿で「マーキング(目印)」し、自己の縄張り(テリトリー)を主張します。
コヨーテはオオカミ(ウルフ/狼)のようによく「遠吠え」をします。イヌ科では、ほとんど唯一のいつも吠えるイヌ属であり、これが名の由来です。この「遠吠え」は明け方と夕暮れに行われ、一頭が吠え声を上げるとやがて他の個体も加わり、数分のコーラスになります。
オオカミ(ウルフ/狼)の分布範囲と重なり合うこともあり、コヨーテにとっては、オオカミ(ウルフ/狼)や山ライオン(ピューマ)が最大の「天敵」です。
西洋諸国、特に北アメリカ大陸では、飼っている鹿(シカ/しか)や羊などの家畜をコヨーテから守るために、天然ウルフ尿(=天然オオカミ狼尿)や天然山ライオン尿(=天然ピューマ尿)が高値で取引されています。
また、山ライオン(ピューマ))の吠え声を録音・再生させることで、飼育している羊や鹿を保護しコヨーテを寄せ付けなくしようとする技術も進んでいます。
もっとも、コヨーテは、ウルフ(オオカミ/狼)や山ライオン(ピューマ)よりも、はるかに適応力に優れており、何でも好んで食べる繁殖力に極めて優れている動物なので、ウルフ(オオカミ/狼)や山ライオン(ピューマ)の減少により分布や数を急速に広げつつあり、北アメリカ大陸では、その対策に困り果てているという側面もあります。